S字クロールかI字クロールか。

2000年初頭までは自由形・クロールはS字クロールが主流でした。
水中で「S」字を描くようにストロークをするということですね。

2000年以降はI字ストロークが主流となります。
「I」字のように、水中で真っ直ぐストロークするという自由形です。
もともと日本人は外国の選手に比べて筋力が弱いので、I字ストロークは向かないと言われてきましたが、最近は中高生の選手でもS字クロールで泳いでいる人はまず見かけることはありません。
マスターズ大会に行くと、30代半ばぐらいからの選手ではちらほらとS字で泳いでいる人を見かけます。

S字クロールかI字クロールか、これは水泳選手・コーチ陣にとっても命題の一つですが、2016年に発表された中央大学・筑波大学の研究では、
◇ ~200mの短距離は回転数を早くできるI字ストローク
◇ 400m~1500mの中・長距離では、少ない力で推進力を得られるS字ストローク
が望ましいという結果が発表されています。

『いまさらS字クロールなんてあり得ない』とおっしゃられる方もいるかもしれませんが、リオ五輪の男子1500m自由形の金メダリスト・パルトルニエリ選手は片手はI字ストローク、もう片手はS字ストロークで泳いでいます。
それを考えると、これから長距離選手はS字クロールに原点回帰していく可能性もあると思われます。

おすすめの記事